施設のお便り
終末期ケアの心構えについて
掲載日:2023.12.09
令和5年12月9日 13:00から「終末期ケアの心構えについて」と題した講習会が行われました。
今回の講師は、小規模多機能型居宅介護まこと 管理者であり、介護支援専門員でいらっしゃいます柴田砂奈江様と小規模多機能型居宅介護やよい 管理者であり、介護福祉士の増山文人様による講習会でした。
看取りの心構えについて
前半の講習は、柴田砂奈江様による「看取りの心構えについて」と題して、ご自身がグループホームで実際に多くの看取りをされた経験から感じるお話しでした。
基本的な話しとして、看取り介護は医療行為ではないことを挙げて、看取りとは「近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること」であるとの説明がありました。
また、ご本人への身体的、精神的ケアは大事であるが、ご家族様への支援や家族へ寄り添う事も大切であるとのことでした。
いくつかの例を上げて、介護士として出来る事として…「介護士は、利用者本人に目を向けがちであるが、家族の気持ちをしっかりと聞くことも、本人へのケアと同じように重要である」という話しがあり、日頃からご家族様とのコミュニケーションを取る事により、看取り期になっても寄り添える介護が出来るのではないかとの事でした。
看取りカンファレンス実施における職員の想い・家族の想い
後半は、小規模多機能型居宅介護やよい管理者の増山様のお話しで、今年2件の看取りをされた際の状況を職員の話しやご家族様の想いをまとめた内容を解説されたました。
増山様の施設では看取り介護を行った際に、職員に対して「印象深い思い出、良かった点、改善を要する点」の3つの項目をまとめてもらい、より良い看取り介護が出来るように改善しているようです。
参加された方からは、改めて看取りについて考えさせられた、とても勉強になったなどの感想があり、このテーマは重要であるとの意見も多くありました。